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<口蹄疫>「まずは事態終息を」種牛殺処分(毎日新聞)

 宮崎県での口蹄疫(こうていえき)感染拡大で、「スーパー種牛」の「忠富士」が殺処分されたことは、宮崎から子牛の供給を受けている各地のブランド牛産地にも衝撃を与えた。流通や飲食業界では目立った混乱はないものの、将来的な牛肉調達への影響を懸念する声も出ている。【安部拓輝、竹花周、渡辺諒、高橋龍介】

  ●滋賀

 「近江牛」産地の滋賀県では、1年間に県外から仕入れる黒毛和牛の子牛4500〜5000頭のうち、4割近い1700頭弱が宮崎産。改良が進み、霜降りで体の大きい牛に育つため、農家からの信頼は厚い。忠富士まで被害が拡大したと聞いた県畜産課の担当者は「宮崎の宝が……。完全防備していたはずなのに」と語る。

 同県竜王町の澤井牧場では、毎月仕入れる100頭近い子牛の約7割が宮崎産。うち約6割の40頭近くが忠富士の血統だ。今月から仕入れがストップし、飼育と出荷のサイクルは崩れている。澤井隆男社長(52)は「まずは事態の終息を待ちたい。落ち着けば、生き残った子牛が2、3カ月遅れで市場に出る。それを買い支えて応援したい」と話した。

  ●佐賀

 「佐賀牛」で知られる佐賀県の肉用牛は、出荷頭数の14%が宮崎産の子牛から育てられている。県畜産課は「農家には子牛に合わせて積み重ねた飼育のノウハウがあり、他県産に切り替えるのはリスクが高い」と指摘する。質の高い種牛が1頭減れば、口蹄疫が終息しても市場に影響が出ることは否定できないといい、「とにかく早く終息することを祈るだけ」と話した。

  ●長野

 宮崎から年2000頭以上の子牛を買い付ける長野県。県園芸畜産課は「今回の騒ぎが始まってから、宮崎牛の供給が止まった。農家が北海道など他地域から子牛を調達する流れが出てくるかもしれないが、全国的にこの流れが加速すると、価格高騰が考えられる。これが農家の心配の第一だ」と話している。

 ◇流通・飲食業は冷静対応

 東京都内の宮崎牛ステーキ専門店では、5月の来店客数が前年比で2割近く減少。17日からの週は1日5件程度のキャンセルがあったという。店の入り口に安全性をアピールする張り紙をし、客の不安感を取り除こうと懸命だ。関係者は「現地の方がずっと大変。弱音を吐いていられない」と気を引き締める。

 宮崎県産食材をそろえる都内の居酒屋も、ゴールデンウイーク以降に客数が2割程度落ちたという。

 子牛の供給が細り、将来的に牛肉の調達が難しくなるとの懸念もある。焼き肉チェーンを展開するさかいは「客足に影響はなく、牛肉離れはない」(商品部)とする一方で「長期的には牛肉の調達が難しくなるかもしれない」(同)と案じる。宮崎牛のしゃぶしゃぶなどが主力の料亭を運営するニユートーキヨーも「高級品の宮崎牛が更に高くなる可能性がある」と話した。

 流通業界は総じて冷静だ。イトーヨーカ堂は「宮崎産牛は通常通り販売しており、客からの問い合わせもない」。高島屋日本橋店は26日から宮崎県産食材を集めた催事を予定通り開き、宮崎牛などを販売することにしている。農水省は4月20日から全国の小売店約1万2000店を巡回しているが「宮崎産牛肉は扱っていません」などの不適切な表示をしていた店は5店にとどまり、いずれも同省の指導で改めたという。

 宮崎の畜産業者に対する支援の輪も広がっている。県産品のアンテナショップ新宿みやざき館KONNE」(東京・新宿)に設置された募金箱には14日夕から20日までに約120万円が集まった。募金のためだけに来店する人も多い。伊藤義夫館長は「口蹄疫に関する問い合わせはなく『大変だね、頑張ってよ』との励ましの声の方が目立つ」という。【永井大介、田畑悦郎、窪田淳】

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<在日米陸軍>司令官、初のネット会見…動画サイト使い回答(毎日新聞)

 在日米陸軍のワーシンスキー司令官(少将)は13日、キャンプ座間(神奈川相模原市、座間市)からインターネットを通じネット利用者からの質問に答え、「過去50年間、日米はこの地域の戦争抑止に成功した」と力説した。やりとりは生でネットに流された。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設を巡り日米関係が揺らぐ中、米軍駐留の意義を市民に訴える狙いがあったようだ。

 司令官は、執務室にある2年前の就任時に陸上自衛隊からもらっただるまなどを紹介した後、ネット利用者からの質問に答え、「イラク戦争は誤りだったのでは」との問いに、「(イラク人は)我々と同様、自由を求めている」と述べ、フセイン体制崩壊の意義を強調した。また「普天間」については、「両政府が交渉中で、政治が解決すべき問題」と述べるにとどまった。

 在日米軍によると、同司令官は、「日本の動画サイトに直接訴えたい」と希望し昨年11月、「ニコニコ動画」に在日米陸軍専用のチャンネルを無料で設置してもらった。ネット会見は在日米軍の中でも今回が初めて。【杉尾直哉】

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